パソコンの基本ソフトとして主流のウィンドウズでは、画面をクリックする操作が中心となるため、以前のDOS方式とくらべて視覚障害者にとって使いにくくなったという声をよく耳にします。
また、視覚障害者のためにパソコンの販売とサポートをする(有)ラビットの代表で、ご自身も視覚障害者の荒川明宏さんによれば、一般
むけのパソコン教室はたくさんあっても、視覚障害者にパソコンを教えるスキルを持っている人はとても少なく、それも都市に集中しているそうです。
そんなことも思いだされて、東さんの話におおきくうなずいてしまいました。
東さんは、このシステムを使いたいという視覚障害者ユーザーの声にこたえ、いろいろな相談にものっています。
とくに、パソコン通信といえばインターネット接続のことだと思っている人が多いので、オムリンに直接接続する方法を説明することが多いそうです。(実は、わたしもわからなくて、結局、電話して教えてもらいました。)
でも、いったん接続してみれば、オムリンでは、マウスを使う必要はありません。
次になにをするかの指示に従って、キーボードでコマンドを入力するだけです。
グラフィックをまったく使わない、文字だけのシンプルな画面は、晴眼者にとっては一見地味かもしれませんし、コマンドをいちいち入力するのがまどろっこしいと感じるかもしれませんが、じつは、音声や点字変換ソフトを使っている視覚障害者が、ひとりでも操作可能なシステムなのです。
公共図書館のホームページ提供は年々増えています。
図書の検索も簡単にでき、多くの人にとって便利なものといえるでしょう。
ところが、視覚障害者にとって使えるかどうかという観点で、筑波技術短期大学生だった杉田正幸さんが検証したところ、読み上げソフトでは対応できない複雑なプログラムを一部に使っているために、読み上げ不可能だったり、検索ができないものが少なくなかったそうです(「みんなの図書館」1999・5月号)。
グラフィックを多用したホームページであっても、画像を説明するテキストをつけるなどの工夫で、視覚障害者も充分に利用が可能です。
それだけに、この調査結果はとても残念なことだと思いました。
「たいしたことは なにもしていないんです」と、けんそんしながら説明をしてくださった高宮さん、東さんでしたが、誰でもが使える大阪市立中央図書館のパソコン通
信サービスは、「情報のバリアフリー」という点でも有意義なとり組みなのだということを、あらためて認識しました。
住民へのサービス向上のひとつとして、公共図書館でのネット上の情報サービスはこれからも増えていくでしょう。
そのシステムをつくる時、「この町に暮らす人の中には 障害のある人もいる。そういう人にはどういう配慮が必要なんだろう。わかる人に聞いてみよう」そんなことをちょっと意識していただけたなら、さらに意味のある情報サービスになっていくのではないでしょうか。
この取材を通じて、そんなことを感じました。みなさんはいかがですか?
(問い合わせ)・大阪市立中央図書館 障害者サービス係
電話 06−6539−3304
(ホームページ作りのご参考に)
日本IBM バリアフリーの扉〜ホームページ作成上の考慮点〜
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