「この読み方ではだめです、勉強してください」
音訳サービス・Jの担当者の方が私のテープに対しておっしゃった初めての言葉です。
正直言ってかなりショックでした。
学生時代アナウンスの勉強をし、卒業後半年だけでしたが声優の養成所に通っていたこともあり、徐々に自信もつきつつあったからです。
今思えば当時の自信など全く「根拠のない」もので、見事にその鼻を折られたわけです。
しかし、当時はそんなことはわかりません。
ただ悔しくて、どんな勉強をしたらよいのか即座に尋ね、紹介していただいた音訳の講座へ通い始めました。
これが、私と音訳との出会いでした。
そして、Jの皆さんをはじめ、諸先輩方からもたくさんのアドバイスを頂いて今に至っています。
さて、音訳においての私の目標は、「良質フィルターになること」です。
文字を音声化すれば、読み手の感情や思い入れが必ず入ります。
でも棒読みではつまらないし、内容も伝わりにくい。
私というフィルターを通ったとしても、利用者の方が私の声や読み方の癖や周りの雑音などを気にすることなく、純粋にそこに書いてある情報を知る、あるいは楽しんだり感動したりする。
そんなテープができないものだろうかと試行錯誤の日々です。
同時に、Jのテープの中で違う人が同じ文章を読んだり、写真説明したりすることはありません。
それだけに、この文章を伝えるのは私だけなんだという責任も感じています。
ところで、「良質フィルター」志望である私の現在の興味は、自分の作ったテープは利用者の方にどう聞こえているのかということです。
酷評でもいい、利用者の「声」が聞きたい。
なんといっても、聞く人あってのテープなのですから。
この先、そのニーズに答えられるよう、目標を高く持ち、経験を積み、技術を磨きつつ、利用者の皆さんからの声を待ちたいと思います。
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