(382)

消えさりゆく物語(きえさりゆくものがたり)

北 杜夫(きた もりお)著

新潮社刊 3巻

少し奇妙な、少し滑稽で物悲しいお話が八つ。
久しぶりに出かけた、空気の淀んだ新宿副都心。
道を見失い、息苦しさをおぼえた途端、気がつくと、周囲が見知らぬ風景に一変し、滴るような緑の樹林の中に・・・。(「都会」)
自宅近くの公園の梅祭りに出かけたところ、第二次世界大戦の末期、崩壊寸前のベルリンでソビエト軍の侵攻に逃げまどうドイツ軍に遭遇するが・・・(「駿馬」)
老残の身を養いながら、濃霧の中をさまようように過去と現在を往き交う意識を描いた「水の音」。
恐らくこれが最後の作品集になるだろうと語る、著者二十年ぶりの本格的短編小説集です。
(音訳:荒谷 俊則)


さらに

ジャンルで検索 作者で検索

デジ図書館に戻る
ちびデジ図書館に戻る
Homeに戻る