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柔らかな頬(やわらかなほほ)

桐野 夏生(きりの なつお)著

講談社刊 11巻 星第121回直木賞

北海道の別荘地で、こつぜんと姿を消した五歳の娘。
その行方を追うために、夫と下の娘を捨ててまで旅に出る母。
そもそも彼女には、夫にも警察にもいえない事情があった。
娘が失踪する直前、人目を避けて不倫相手と情事にふけっていたのである。
そして彼女には、「消えた娘」のほかに「置いてきた母」もあった。
北海道の村から十八歳で家出し、両親とは二十年も音信不通なのだ。
かつて母を捨てて失踪した娘が、今度は母と同じ立場に立たされる。
血でつながった母娘三世代のドラマが始まる。
(音訳:串岡登美江)


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