昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手の別宮(べっく)みつ子。令嬢の英子(えいこ)はサッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ。新聞に載った変死事件の謎を解く「虚栄の市」。英子の兄を悩ませる暗号の謎とベッキーさんの腕前が試される「銀座八丁」。映写会上映中の同席者の死を推理する「街の灯」の3篇を収録。既刊「(642)玻璃(はり)の天」に先立って刊行されたシリーズ第1作です。 (音訳:中村涼子)
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