<1993年NHK大河ドラマ原作> 直木賞受賞作家が挑む壮大な歴史ロマン
陸奥(みちのく)の豪族・安倍頼良(あべのよりよし)の息子貞任(さだとう)の婚儀が盛大に行われた。
藤原経清(ふじわらのつねきよ)は、陸奥守(むつのかみ)藤原登任(ふじわら なりとう)とともに婚儀に赴く。そこで彼らが目にしたものは……。黄金の力を背景に安倍頼良の抱いた野望の炎が、みちのくを130年の永きにわたって光り輝かせる。(巻の壱)
安倍一族討伐のために新たに陸奥守として朝廷に任命された源頼義(みなもとのよりよし)。
後に「前九年の役(ぜんくねんのえき)」と呼ばれる、安倍一族と源頼義の命を賭けた激突は、藤原経清、安倍貞任らの運命を大きく変えていった。(巻の弐)
安倍氏は、頼良の軍へはせ参じた藤原経清の加担を得て黄海(こうかい)の戦いを制する。
しかし、源頼良・義家(よしいえ)父子は出羽(でわ)の豪族・清原氏と手を結び最後の巻き返しに出る。
はたして悲劇の最後をとげるのは、そして幼少清丸(きよまる)の運命は……?(巻の参)
経清・貞任の死により前九年の戦いは終わった。母の再婚先清原氏で清衡(きよひら)と改名した清丸は、安倍氏の再興を心に誓う。さきの大戦から20年、清原家の異父・異母兄弟の確執と、源義家の陸奥守就任がみちのくを再び炎に包む。壮大なドラマが動き始めた。(巻の四)
夢はふたたび夢にかえる。されど、誇り高き蝦夷達(えみしたち)の熱き炎いまだ消えず。
時代を超えた男たちのドラマ、ここに完結。
『陸奥にはまだ泰衡(やすひら)の炎が赤々と燃えている』(本文より)
公家(くげ)政治と武家政治の交替という大きなテーマに、人気作家高橋克彦が真正面より取組む。(巻の伍)
(音訳:明石二郎)
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