僕(小暮悠太=こぐれ ゆうた)は昭和4年、母方の祖父母の営む東京三田の病院で生まれた。 三田の病院を営む祖父。その長女である母は過去に甥の晋助と情を通じたことがあり、また再燃した恋に悩む。祖父は後妻の不義の疑いに焦燥を感じ麻薬中毒に、叔母は夫を特高に連行される。 祖父母、伯父伯母、従兄弟など一族の人間像や生き方、淡い初恋、友達の死など、少年の目に捉えられた日常が、戦争になだれ込んで行く開戦前後の世の中を背景に、鮮やかに描かれた自伝的大河小説。 (音訳:中嶋由美子)
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